ネット販売始めます
お中元を作ろう
先月頭に前の店からたまーに来るお客さんがやってきた。
多分半年か年に一回くらいのペースなのだけれど、確かオープンした時からのリピーターさんだ。
名前も聞いていないのだけれど、お店が空いているときにはダラダラと長話をする。
その日はものすごく暑く、外には全く人があるいていなかった。
「引っ越し前の店から比べたらお客さんも来やすくなりましたけど、こんな暑い日や大雨の日は
やっぱりお客さん少ないですねー」
といった話をすると「通販はしないの?」
という事を聞かれた。
正直以前BASEという通販サイトで販売を試みたのだけれど全く売れなかった。
ネット販売した時のプラットフォームに支払う手数料もある事だしと思い、地域に発送するときは直接ウチに来たお客さんからの注文のみを受けていた。
その日初めて知ったのだけれど、お客さんはコンサルのような仕事をされているみたいで、自分の関わった店や
飲食店でうまくいっているお店をスマホで紹介してくれた。
「お中元とか作ってみたら?」
動機づけとしてはアリだな。どうせ毎年どこかにプレゼントを贈る習慣のあるお客さんならひょっとしたら選択肢の一つに
してくれるかもしれない。
実際売れるかわからんないが、最近新しい試みというのもしてなかったので、
このタイミングでネット販売のフォーマットをちゃんと作ってしまうのもアリかもしんない。
BASEでの苦い経験があったので、XやインスタでいきなりBASEのリンク貼って『買って下さい!』と
お願いした所で買ってもらえないのは証明済みだ。
Road to Ochugen
まずは買ってもらうまでの動線を考えた。前回BASEのネット販売が全く売れなかった理由を考えると動線の引き方が雑だった。
振り返ってみると「わーBASEでページができたー」→「インスタとtwitterにリンク貼ったー」→「みんな買ってー」という「とりあえずやってみた」でしかなかったので、もうちょっとちゃんと作戦を練ってみた。
シルクスクリーン
『お中元』なのだからもうちょっと見た目を何とかしたい。
これまでは、常連さんが「実家や友達に送りたい」という注文が殆どだったので、見た目はあまり気にせずに
本当に段ボールに冷凍カレーを入れるだけだった。
何かちゃんとした箱用意したい所なのだけれど、コストがかかる。
お客さんは通販に関わった事があるようで、「グラセンのシール一枚貼っといたら大丈夫ですよ」
と言っていたのだけれど、ちゃんとした箱を用意した方がいいのではないか。
できたら新しく段ボールを発注して『カレー屋 グランドセントラル』と印字くらいはしたい所だったのだけれど
倉庫には段ボールがまだ100枚以上残っていた。
うーん、と考えた結果、シルクスクリーンを使う事にした。
イメージはAmazonでよく送られてくる段ボール。
こういうの作りたい。
シルクスクリーンは版画みたいなものでTシャツのプリント作るときとかに使うみたいだ。
だいぶ使い込んだ。
お店のエプロンを作るときに使ったのものでこれを段ボールにプリントするのだ。
結局汗だくになりながら一日潰れてしまったがいい感じじゃないか。
思いつきにして良く出来た。とりあえず在庫が捌けるまではこれで行く事にする。でもめっちゃ疲れたので次からは多少高くなってもプリント印刷で発注しよう。
冊子を作ろう
あとはちょっとした説明書き。
お客さんは「作り方とか手書きでもわかれば大丈夫ですよ」と言われたのだけれど、ここはロゴとか作ってくれたデザイナーさんの太田さんに
お願いする事にした。
太田さんは自分のイメージしたものを忠実に「こんなんどうですか?」といった感じでちょっとだけ原案をアップデートしてくれるのだけれど
自分のイメージがぼんやりだとゴールが見えない。打合せの時、うまく伝えられないと困るので勉強の為にSOUP STOCK TOKYO のお中元セットを購入。
中にはちゃんと冊子が入っていたので、
「これを丸パクリで。『カレーのある生活』って作って下さい」
と言うと(ウッ)と太田さんの顔が曇った。
流石にそれは・・・という事で構成だけ参考にして細部を話し合い完成品が今日届いた。
めちゃいい感じ。
作っていく過程をお客さんに話していると
「ネット販売する時は2クリックいないじゃないと売れないらしいですよ」
とか
「関東はお中元もう終わってるよ」
とか言われ、自身の反省としては
「冊子に『ご注文はこちらから』ってBASEのQRつけるの忘れた」
というのがあった。何事もやってみないとわからないもんである。
実際販売を始めればトラブルも出てくるに違いない。こういうエラー出しをして改善していくのである。
売上上がっていったらまだまだアップデートしていくので、いいなと思ったら直接店で言ってもらうかネットで買ってね。