ディワカリー
お盆が明けてから8日程お休みをもらってきた。
今回は横浜と鳥取に行ってきた。
横浜は前の職場の同僚だったネパール人の友達がいるのでネパールのカレーの作り方を教わってきた。
名前をディワさんという。
ディワさんは以前働いていた職場の同僚で、一緒に働いていた時には、時々他の職場仲間をディワさんの家に誘ってくれてカレー会をやってくれた。
時期で言うと、まだお店やりたいなんて思ってない頃の話で、特別SNSで発信する事に興味もなく、ただ、時々料理好きの独身男性がそうするように家で休みの日の昼にビーフカレーを作ったり、レシピ本を読みながらチキンカレーを作ってみては「全然うまくねぇな~」と思いながらも、スパイスを早く使い切る為にカレーを作っていた頃の話だ。
仲のいい同僚と休みを合わせてディワさんが一日かけて仕込みをしてくれて夜からカレー会が始まる。
数種類のカレーとスパイスを使った一品料理をいくつか出してくれて、よく仕事終わりにいっていた鳥貴族よりもコスパよく腹いっぱいになったしなにより美味しかった。
カレー屋をやりたいと思いだしてから一度ディワさんに味を見てもらおうと家に遊びに行った事もあった。
しかし、家に行ってから宗教上の理由で
「ビーフは食べれません」
と断られてしまった。
「しまった!」と思い平謝りした。
お店を始める少し前に一度ウチに遊びに来てくれてた事もある。
オープン時は欧風カレーをメインで出すつもりだったので、スパイスカレーやチキンカレーにはそれほど興味なかったので、
その時はチャイの作り方を教わり、未だに店で出しているそのチャイは人気がある。
お店始めて4年が経つが、カレーを作り続けていると、レシピ本や動画見てもどうしても自分の型みたいなものが決まって来る。
ちょっと別の視点でのアプローチが欲しかった。
材料を一緒に買いに行ってディワさんに自分のスパイスカレーの作り方を詳細に話していると
「玉ねぎとトマトを使いすぎ」
という指摘が面白かった。
日本のカレーは甘すぎるそうだ。
確かに身に覚えがあり、お客さんにカレーを提供していると反応良くなるのが嬉しくて、
玉ねぎやトマトの量が増え、飴色たまねぎにして甘味が増していた。
あまり考えることもなく
「玉ねぎはいっぱい使った方がいいし、時間をかけて飴色にした方が美味しい」
と思い込んでいたのだけれど、そうではないらしい。
玉ねぎは出来たら赤玉ねぎの方が辛味があっていいそうで、その対極にあるのが日本では高級とされている淡路島産の玉ねぎという事になる。トマトも自分がスパイスカレーやチキンカレーを作るときに使っていた量の半分以下、どのカレーのレシピ本よりも少ない量だった。
ディワさんがカレーを作っている所を見せてもらうと
使っている材料は全く同じなのにも関わらず、分量の比率が全く異なりかなり面白かった。
入れる順番や、切り方、トマトや、にんにく、しょうがを入れる順番や火の入れ方、
工程の一つ一つが自分とは違うもので、自分はあまりやらない方法だった。
ロジカルに考えると
「玉ねぎを飴色にするのかきつね色に留めるのか」
という設定が異なると工程が変わってくるのだろうと思う。
そして、飴色に炒めてないカレーは今回も美味しかった。
カレーを作った翌日に観光に連れていってくれたのだけれど、
特別行きたい所も思いつかずに、結局一緒にインド人がやっている輸入食品の店に行きあーだこーだ言って大阪に帰った。
全く別の視点のカレーの作り方を学べたので行ってとてもよかった。
・・・という訳で明日からディワさん直伝のマトンカレーをやります。
よろしくお願いします。